「コロナ対策のために、赤ちゃんや子どもの手を消毒してあげたい!」
というお母さん、お父さんは多いと思います。
しかし、アルコール消毒は刺激の強いイメージがありますよね。
子どもの手がかぶれたり、赤ちゃんが誤飲してしまったりしたときを想像すると、使用に躊躇してしまうのではないでしょうか。
小さい子でも安心して使える手指消毒液を探している人もいるでしょう。
そこで今回は、アルコールジェルをはじめとする消毒製品の安全性について解説していきます。
記事の最後には、赤ちゃんも使える消毒・除菌グッズを紹介しています。
アカチャン本舗などで購入できるものに厳選したので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
手ピカジェルなどの手指消毒の安全性
ずばり結論から先にお話しすると、赤ちゃんや小さな子どもが手指消毒ジェルを使用しても問題ありません!
赤ちゃんや小さな子どもは、普段からいろいろな場所を触ります。
さらに人や物との距離も近いため、手にはたくさんのゴミや菌が付着していることも想像に難くありませんよね。
それなのに、汚れている手をすぐ口や鼻元に持っていくものだから、親御さんはハラハラの連続だと思います。
ハラハラを少しでも解消し、健やかに成長してもらうためにも、手指の除菌は大切です。
消毒成分の安全性
多くの消毒液に使用されている消毒成分は「エタノール」です。
エタノールは、健全な皮膚に使用する場合ほとんど身体に害がないと考えられています。
しかし、エタノールは傷への刺激が強く、腫れやかぶれの症状が現れるときもあります。
また、エタノールは脱脂効果があるため、皮膚を乾燥させます。
メタノール・イソプロパノールを配合しているエタノールは、脱脂効果が非常に強いです。
頻繁に使用すると手肌が乾燥し、肌荒れの原因になってしまいます。
そのため、赤ちゃんや子どもにアルコールジェルなどの消毒液を使うときは、手に傷がないか確認することが大切です。
また、メタノールやイソプロパノールが配合されていないものを選ぶとなおいいでしょう。
保湿成分の安全性
アルコールジェルなどのに保湿剤としてよく配合されているのは「グリセリン」です。
グリセリンは、化粧品・歯磨き粉・食品など、幅広い製品に使用されています。
安全性が確保されているので、安心して使える成分です。
食品添加物としては、甘味料・保存料・保湿剤・増粘安定剤などに用いられています。
少量の経口摂取はなんら問題がありません。
グリセリンは、肌への刺激が弱いため赤ちゃん用の保湿剤としても広く知られています。
アレルギー反応が起きる可能性も低いので、安心して使用できる保湿成分です。
アルコール消毒を使うときの注意点
アルコール消毒液に使用される消毒成分や保湿成分は、通常の使用で害はありません。
しかし、気をつけなければならない点があるので、注意点について解説していきます。
赤ちゃんやお子さんが安全に使用するためにも、ぜひ覚えておいてくださいね。
乾燥やかぶれ対策
「アルコール消毒の主成分であるエタノールは、脱脂能力が高い」とお伝えしました。
小さな子どもは大人よりも皮膚が薄いため、アルコールジェルを使うと、より乾燥しやすくなります。
アルコール消毒を行うときは、同時にクリームで保湿することが大切です。
アルコールアレルギーなどをもっている場合、皮膚がかぶれてしまう可能性もあります。
アルコール消毒の刺激が心配な場合は、使用前にパッチテストを行うことがおすすめです。
- アルコールジェルを少量とり、皮膚に塗布します。
- ガーゼや絆創膏で多い、30分様子を見ましょう。
- 赤みや湿疹がでていなければ、そのまま1日~2日継続します。
- 1日~2日後ガーゼなどを取り除き、赤みや湿疹、肌荒れをチェックしましょう
パッチテストの途中でかゆがったり、痛がったりしたら、無理せず中断しましょう。
パッチテストをして皮膚に異常がなければ、安心してアルコール消毒を行えますよ!
スプレータイプは吸い込む可能性も
スプレータイプのアルコール消毒は、息をすったときに吸い込んでしまう可能性もあります。
吸い込む量は少量なので、身体への影響はありません。
しかし、息をすったのと同時にスプレーが入ってくるのは、大人でも不快ですよね。
このような事態を起こさないためには、風向きや、スプレーの向きに気をつける必要があります。
スプレータイプではなく、ジェルタイプや除菌シートなどを使うこともおすすめです。
赤ちゃんが消毒液を舐めたらどうする?
エタノールは、飲料のアルコール同様致死量があります。
多量に摂取した場合は、急性アルコール中毒で死亡する可能性があります。
急性アルコール流毒を引き起こす量は、消毒用アルコールであれば500mlです。
また、安価に流通させるために「メタノール」や「イソプロパノール」を配合しているエタノールは、常飲し続けると失明や胃に穴があく可能性もあります。
お子さんが消毒液を誤飲してしまった場合は、摂取量によって取るべき行動が異なります。
消毒後の手や物を舐めてしまった場合
アルコール消毒液は揮発性が高いため、消毒後時間が経っている場合は問題ありません。
独特なアルコール臭がなく、消毒した場所が乾いていれば、アルコールは残っていません。
万が一舐めてしまった!という場合でも、身体への影響はないので安心してください。
消毒液を直接舐めてしまった場合
誤って手に付いたアルコールを舐めてしまったという場合、少量であれば問題ないことが多いです。
水分をとることで血中のアルコール濃度が下がるので、ミルクや水、お茶などを飲ませて様子を見ましょう。
いつもと様子が変わらなければ問題ありません。
アルコールの中毒症状が起きる時間のめやすは30分~2時間程度といわれています。
そのため2時間以内に普段と違う様子を見せる場合は、病院を受診しましょう。
アルコール消毒液を誤飲してしまった場合
大人の目が届かないところで誤飲したかもしれない。という場合は、小児救急向けの電話相談で相談するか、医療機関を受診しましょう。
赤ちゃんは消化器官が未発達なので、アルコールを分解する能力がほとんどありません。
夜間で病院がやっていない場合は、まず電話相談をするのがおすすめです。
小児救急の相談は、「子ども医療電話相談」で受け付けています。
子ども医療相談事業とは
保護者の方が、休日・夜間の子どもの症状にどのように対処したら良いのか、病院を受診した方がよいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師に電話で相談できる物です。
この事業は全国同一の短縮番号#8000をプッシュすることにより、お住まいの都道府県野相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられます。
おすすめな消毒のタイミング
手指の消毒を頻繁に行うと、手肌が荒れてしまいます。
とくに小さな子どもは大人と比べると肌が薄く、乾燥しやすいため注意が必要です。
適切なタイミングで手指を消毒して、お子さんを菌と乾燥から守ってあげましょう。
「適切なタイミングといわれても、いつ消毒したらいいの?」
と悩んでしまう人もいると思いますので、私がおすすめする消毒のタイミングを紹介します。
- 外出時などで手が洗えないとき
- 色々な物に触れたとき
- 食事をする前
- 外出から帰ってきたとき
- 食事を作るとき
- トイレに行ったあと
ウィルス対策には手洗いが大切
ウィルス対策には、手指の消毒はもちろん「手洗い」もかかせません。
正しい手洗いを行うと、多くの細菌を洗い流せます。
洗い方 | ウィルスの残存数 |
手を洗わない場合 | 約1,000,000個 |
流水で15秒手を洗った場合 | 約10,000個 |
ハンドソープで15秒~30秒手を洗い、流水で15秒すすぎ洗いした場合 | 数百個 |
ハンドソープで60秒手を洗い、流水で15秒すすぎ洗いした場合 | 数十個 |
ハンドソープで10秒手を洗い、流水で15秒すすぎ洗いを2回繰り返す | 約数個 |
(引用:厚生労働省)
手洗を行うだけで、多くのウィルスを洗い流せます。
首がすわった赤ちゃんは、大人が介助してあげると手洗ができますよ。
早いうちから手洗習慣を身につけさせてあげることも大切です。
正しい手洗い方法
子どもに手洗習慣を身につけさせるためには、大人がお手本になる必要があります。
正しい手洗い方法を身につて来て、お子さんにも教えてあげてくださいね。
- 流水で手をすすぎ洗いする
- ハンドソープを手のひらに取る
- 手のひらと指のはらをこすり洗いする
- 手の甲と指の背をこすり洗いする
- 指を広げて指を組むように指のあいだ、指のつけねをこすり洗いする
- 手で反対の親指をつかみ、親指と親指のつけねをねじり洗いする
- 手のひらをかくように指先を洗う
- 手で反対の手首をつかみ、ねじり洗いする
- 流水でよく洗い流す
- 清潔なタオルで手を拭く
この手順を2回繰り返すと、より効果的にウィルスを洗い流せます。
手洗後は、保湿力の高いアルコールジェルで手指を保湿するのもおすすめです。
保湿力の高いアルコールジェルは、以下の記事を参考にしてみてください。
赤ちゃんに使えるアルコール消毒
「家族で安心して使えるアルコールジェルを探している」という人は多いですよね。
そこで、小さな子どもから大人まで使えるアルコールジェルを紹介します。
Milton(ミルトン) うるおい手指消毒ジェル
(引用:Milton うるおい 手指消毒ジェル)
哺乳瓶の消毒で有名なMilton(ミルトン)は、手指消毒も販売しています。
主な有効成分はベンザルコニウム塩化物で、コロナウィルスにも消毒効果を発揮する成分です。
285mlと60mlのミニボトルがあり、ミニボトルはホルダーの有無が選べます。
ヒアルロン酸が配合されているので保湿効果もあり、優しく手指を除菌できます。
ベンザルコニウム塩化物(0.05w/v%) ・エタノール・ グリセリン・ リン酸・リン酸ナトリウム・ヒアルロン酸ナトリウム(2)・ヒドロキシエチルセルロース
ユニ・チャーム シルコット除菌ウェットティッシュ ノンアルコールタイプ
(引用:シルコットウェット)
ユニチャームから販売されているシルコットのノンアルコールタイプ除菌シートです。
ノンアルコールのため、コロナウィルスは除菌できません。
しかし、自然由来の除菌成分である「緑茶カテキン」が配合されています。
アルコールアレルギーがある人や、小さなお子さんにおすすめです。
シルコットには45枚入りのボックスタイプと、26枚入りの外出用があります。
ボックスタイプには詰め替え用もあるので、環境に配慮されていることもポイントです。
水・PG・BG・安息香酸・ポリアミノプロピルビグアニド・ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル・ベンザルコニウムクロリド・EDTA-2Na・(C12-14)パレス-12・チャ葉エキス
YOKIMONO ハンドジェル
(引用:Amazon)
アルコール濃度が低く、肌への刺激になりにくいハンドジェルです。
ヒアルロン酸が配合されているので、うるおいをキープしながら手を除菌できます。
低濃度ですが、インフルエンザやノロウィルス対策には効果を発揮します。
100mlのポンプボトルなので、カバンにいれて持ち歩くのにぴったりのサイズです。
水67.038%・エタノール32%・ベンザルコニウムクロリド0.025%・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー0.39% ・ヒアルロン酸Na0.001%
アルコールジェルを使うときは、乾燥対策も万全に!
赤ちゃんのコロナ対策にもアルコールジェルは有効です。
しかし、乾燥や誤飲などには注意しなくてはいけません。
また、手指に傷があると、腫れや化膿の原因になるので注意してください。
家族で使えるアルコールジェルを探している人には、YOUNESS(ユーネス)もおすすめです。
アルコール濃度が60%配合されているので、コロナウィルス対策にも活躍します。
また、保湿成分がたっぷり配合されているので、肌が乾燥する心配もないですよ。
詳しくは、詳細ページをチェックしてみてくださいね!